ONEDRUM Field notes

Field notes · 2026年8月13日

太鼓が呼ぶ、あなたが応える — OneDrum のご紹介

ブラウザで太鼓の呼びかけに応えると、その一打一打が「ビートに同期していたか」をサーバー側で判定され、署名付きのスコアとして発行される——OneDrum は、リズムの正確さを証明できる数字に変えるエンジンです。

OneDrum とは

OneDrum は「認定タイミングエンジン」です。あなたのタップが共有のビートに合っていたかどうかを、端末の中ではなくサーバー側で判定し、結果を HMAC 署名付きのスコアとして発行します。署名があるので、スコアを受け取った第三者は、それを生み出した端末を信用しなくても数字そのものを検証できます。

あなたのタップ ブラウザ・端末はそのまま サーバーで判定 ±120ms・遅延は自動較正 署名付きスコア 誰でも検証できる数字 スコアは端末の中では生まれない — それが OneDrum の設計です

最初の体験 — Viking Row

エンジンの上に作られた最初の体験が Viking Row。北欧の漕ぎ歌をモチーフにした、コール&レスポンス形式の太鼓チャントです。4拍子の1・2拍目で太鼓が呼び、3拍目であなたが応える。4拍目は休み。120BPM、40秒間、18回の応答。

URL を開いてから最初のビートまで約3秒。アプリのインストールも、アカウント登録も、説明画面もありません。ひとりで訪れても、過去のプレイヤーたちの記録された演奏が同じ円陣の中で再生されるので、最初から「輪の中で叩く」体験になります。

音ゲーの国から見た OneDrum

リズムゲームというジャンルを発明したのは日本です。だからこそ、この違いを一番早く見抜くのも日本のプレイヤーだと思っています。従来の音ゲーでは、判定もスコアも端末の中で完結します。OneDrum では、スコアはあなたの端末の中では生まれません。±120ms——120BPM における16分音符ちょうど——の窓に入った応答だけが、サーバーで「同期」と認定されます。

端末ごとの音声遅延・タッチ遅延(機種により30〜200ms)は、最初の1小節のあなた自身の応答から自動で較正されます。カウントインも較正画面もなく、音楽が始まるだけ。Bluetooth イヤホンでも、正直に叩いた人が正直に評価されるための設計です。

実データが設計を変えた話

先日 LinkedIn で公開したところ、実プレイヤーによる1,234回の応答データが集まりました。そこで見つかったのは「Android だけが中央値で51ms早く叩いている」という発見——原因は端末の音声遅延報告のドリフトでした。この分析を受けて、判定窓は ±90ms から ±120ms に調整済みです。分析の全文は英語のフィールドノート「1,234 taps later: why Android drums early」をどうぞ。

叩いてみてください

太鼓が呼びます。あなたが応えてください。
onedrum.io — 最初のビートまで約3秒です。

OneDrum はエンジンと API の名前、Viking Row はその上の最初の体験です。スコアの署名検証エンドポイントなど技術的な詳細は英語の field notes に掲載しています。 · 記事一覧へ